VRMFirstPerson
概要
VRMFirstPersonにはヘッドセットの位置指定とVRの可視設定という2種類の設定があります。
アプリケーション側が対応している場合のみ有効となる設定です。
ヘッドセットの位置指定
VRMモデル内でVRヘッドセット(HMD)位置を指定する設定です。HMDとアバターの頭の追随を調整できます。
FirstPersonBone
一人称の際にHMDに追随させるボーンです。頭ボーンを指定してください。
FirstPersonOffset
追随する位置をFirstPersonBoneの位置から調整します。アバターの両目の間に調整してください。
VRの可視設定
VRアプリ向けにメッシュごとのカメラの可視設定を分ける設定です。VRアプリでは2種類のカメラが想定されます。
この一人称カメラで自身のアバターが見えた際に起きる不都合に対処するため、メッシュごとに可視性を設定出来るようになっています。
一人称カメラ
HMDに出力される映像
三人称カメラ
HMD以外に出力される映像・配信用映像・鏡・マルチプレイでの他ユーザーのHMD
可視設定
設定 | 一人称カメラ | 三人称カメラ | 備考 |
---|---|---|---|
Auto | △ | △ | 初期設定。詳細は後述 |
Both | 〇 | 〇 | 体・手・足など頭部から遠い部位を指定する |
ThirdPersonOnly | 〇 | 頭部・髪・帽子などを指定する | |
FirstPersonOnly | 〇 | 設定項目自体が不要の可能性がある |
不都合の例
- 近平面で自分のアバターの輪切りが見える
- アバターの髪が邪魔で何も見えない
- 歯などの自身のアバターの中身が見えてしまう
推奨される構成
アバター作成段階で頭と体にメッシュを分割することを推奨しています。
- 頭に
ThirdPersonOnly
を指定 - 体に
Both
を指定
Autoの可視設定
可視設定がAutoの場合はインポート時にメッシュが Both
と ThirdPersonOnly
に自動分割されます。
分割されない場合はメッシュの全てが Both
か ThirdPersonOnly
になります。
UniVRMでは VRMFirstPerson.Setup() を呼び出します。
Autoによる自動分割は重めの処理になります。
分割基準
含まれる頂点が head
か head
の子孫のボーンのウェイトを持っているか